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近年、頭頂や生え際の薄毛を気にする男性が増えています。
実は、それらの多くは「AGA(男性型脱毛症)」と呼ばれる進行性の脱毛症で、悩みを抱えている方が多い傾向があります。
薄毛や抜け毛に関心を持つ方は、AGAの特徴や進行パターン、さらには治療法や費用、副作用などについて気になっている方が多いです。
この記事では、AGAの主な原因であるホルモンの働きや遺伝、頭皮や毛髪サイクルの乱れをわかりやすく解説します。
疑問や不安を解消し、髪の状態の改善やヘアケアへの理解を深めてください。
- AGAとは?
- AGAの症状と信仰パターン
- AGAの原因
- AGAの治療法法
目次
AGAとは?

AGAとは、「Androgenetic Alopecia(男性型脱毛症)」の略称で、主に男性ホルモンの影響や遺伝などが関与し頭頂部や生え際を中心に毛が薄くなる進行性の症状を指します。
日本人男性にも多くみられる疾患で、放置すると徐々に進行し、髪の毛全体や頭頂部の脱毛が目立つようになることが特徴です。
これからAGAについて、より具体的に症状や原因、治療方法について紹介していきますので、薄毛や抜け毛が気になっている方はぜひ参考にしてください。
AGAは知らない間に進行している
AGAは進行性の病気であるため、気付かないうちに徐々に症状が進むことがよくあります。
最初は抜け毛が増えたり、髪の毛が細くなったりする程度であるため、本人も変化に気が付きにくいです。
日常生活の中で髪を洗う時やドライヤーを使う時に、抜け毛が多いと感じたり、枕元に付着する抜け毛の量が増えたと実感する場合は注意が必要です。
また、おでこや頭頂部のボリュームが少なくなってきたり、髪が細くコシが無くなってきた場合もAGAの進行サインとなります。
AGAは主に男性ホルモン(DHT)や遺伝が原因で頭皮や毛髪全体に影響を及ぼし、放置することで症状が一層進行するリスクが高まります。
そのため、違和感や抜け毛・薄毛が気になった際は早めにクリニックで相談したり、専門医の診断を受けることが予防と改善において重要です。
自分では症状の進行に気づきにくいので、日々の髪の状態を意識的に確認する習慣を持つことが大切です。
通常のヘアサイクルとAGAヘアサイクルの違い
通常のヘアサイクルは「成長期→退行期→休止期」を一定のリズムで繰り返し、健康な髪の毛は2〜6年間しっかり成長した後、自然に抜け落ちて生え変わります。
しかしAGAの場合、男性ホルモン(テストステロン)と5αリダクターゼという酵素が結合してできるDHT(ジヒドロテストステロン)の影響により、ヘアサイクルの成長期が極端に短くなります。
また、髪の毛が十分に成長しきれないまま抜けるため、薄毛や脱毛の症状が目立つようになります。
AGAと一般的な薄毛の違いとは?ハゲとの使い分け
AGAは、主に男性ホルモンの影響や遺伝が関与して起こる男性型脱毛症であり、頭頂部や生え際を中心に脱毛が進行します。
一方で「ハゲ」という言葉は脱毛や薄毛全体を包括的に指すため意味が広く、厳密にはAGAとは異なります。
成人男性の薄毛のうち、実際には80〜90%がAGAと診断されているのが現状です。
そのため、成人男性に見られるハゲの多くは実質的にAGAであることが多いです。
AGA以外の脱毛には、
- 免疫異常
- アトピーが原因の円形脱毛症
- 髪を結ぶ際の物理的な力で起こる牽引性脱毛症
などがあります。
これらとAGAは原因や治療法が異なるため、症状や特徴を正確に区別することが大切です。
AGAの症状と進行パターン

AGAには頭頂部や生え際が徐々に薄くなるなど、特徴的な症状と進行パターンがあります。
特にAGAの脱毛パターンはⅠ型からⅦ型まで7種類存在し、その進行度や範囲によって分類されています。
分類 | 症状 |
---|---|
Ⅰ型 | AGAの初期症状で、少し後退しているが見た目の変化はほとんどない。 |
Ⅱ型 | Ⅰ型に比べて、生え際の薄毛が少し進行している。 |
Ⅱ型 vertex | Ⅱ型に加えて、頭頂部がO型に進行している。 |
Ⅱa型 | Ⅱ型に加えて、前頭部の薄毛が進行している。 |
Ⅲ型 | Ⅱ型よりも生え際の薄毛が進行している状態。髪の毛のボリュームも気になり始める。 |
Ⅲ型 vertex | Ⅲ型に加えて、頭頂部がO型に進行している。 |
Ⅲa型 | 前頭部の生え際がM字になっている状態。 |
Ⅳ型 | 生え際が後退し、頭頂部がO型に薄くなり始めている状態。 |
Ⅳa型 | Ⅲa型よりもさらに前頭部の薄毛が進行している状態。 |
Ⅴ型 | 生え際の後退がより進行した状態。頭頂部の皮膚が完全に露出し始める。 |
Ⅴa型 | Ⅳa型よりもさらに前頭部の薄毛が進行している状態。頭頂部の髪の毛も薄くなり始める。 |
Ⅵ型 | 生え際から頭頂部まで完全に頭皮が露出した状態。 |
Ⅶ型 | 頭頂部からさらに後ろまで薄毛が進行している状態。 |
また、脱毛の状態によってはM字型、U字型、O字型の3種類にも分けられ、頭頂部や生え際の毛髪の状態で判別されます。
脱毛パターン | 症状 |
---|---|
M字型 | 額の生え際が後退してM字型になる。Ⅰ型からⅡ型に多く見られる。 |
O字型 | 頭頂部の薄毛が進行し、上から見た時にO字型になる。Ⅱ型 vertex~Ⅲ型 vertex、Ⅳ型以降に見られる脱毛パターン。 |
U字型 | 前頭部から頭頂部まで脱毛してしまい、上から見た時にU字型になる。早期治療が必要。 |
上記の表でまとめた内容について、これから詳しく解説していきます。
Ⅰ型

Ⅰ型は、正常な範囲です。
抜け毛は通常に比べて増えていますが、再生が追い付いているので問題ありません。
Ⅱ型

Ⅱ型は、生え際の後退が進みはじめ、前頭部の抜け毛が目立つ状態です。
特に額の両端からM字型に後退することが増えてきます。
頭頂部の髪も徐々に細くなり、全体的な毛髪ボリュームが減少してきます。
毛髪サイクルの短縮や男性ホルモン(DHT)の影響が強くなることで、AGA特有の症状が顕著になりやすいです。
遺伝的な要因やストレス、生活習慣などが重なることで症状の進行が加速することもあります。
適切な診断と治療の開始が重要です。
Ⅲ型

Ⅲ型になると、M字型のはげ方がより明確になり、額の生え際はさらに後退。
また、この頃から頭頂部の薄毛も始まる例が見られるようになります。
髪は短期間で抜け変わり、成長途中で脱毛してしまうため、毛髪全体がより細く薄くなります。
AGA特有のホルモン(DHT)や遺伝要因だけでなく、生活の乱れやストレスも症状を強める要因です。
医療機関での早期の治療や予防が効果的です。
Ⅳ型

Ⅳ型では、M字型の生え際の進行とともに、頭頂部(O字型)の薄毛もはっきりしてきます。
頭部全体としてヘアボリュームの低下が進み、AGAの進行を実感しやすいです。
この段階では、毛包がDHTの影響でますます成長を妨げられるため、治療を行わない場合は脱毛の範囲がどんどん広がる恐れがあります。
Ⅴ型

Ⅴ型になると、生え際と頭頂部の薄毛領域が拡大し、それぞれがさらに接近またはつながり始めます。
髪の密度が大きく減少し、薄毛の範囲が現在の毛包の成長をはるかに上回りやすい時期です。
男性ホルモン(DHT)の作用や遺伝的要因が強く関与し、抜け毛・薄毛が進行します。
医師の診察や専門クリニックでの治療がより重要になる段階です。
Ⅵ型

Ⅵ型は、生え際と頭頂部の薄毛部分が一体化し、広範囲にわたり毛髪が薄くなった状態です。
側頭部や後頭部以外には健康な髪がほとんど残っていない場合もあります。
薄毛部分の毛包はDHTの影響でほぼ機能しなくなり、自然な回復が期待できないことも多いです。
このステージでは、AGA治療薬や植毛など積極的な治療法の導入が検討されます。
Ⅶ型

Ⅶ型は、AGAの最終段階であり、頭頂部や生え際の広範囲にわたり髪の毛が極端に減少した状態です。
側頭部や後頭部にわずかな毛髪が残るだけで、それ以外の頭部全体には毛がほとんど残っていません。
毛包の多くは成長能力を失っており、自然回復は困難です。
医療機関での専門的な治療やクリニックでの相談が不可欠な状態です。
AGAの主な原因

AGAの主な原因には男性ホルモンや遺伝、生活習慣など複数の要因が関与しています。
特にホルモンバランスの変化や遺伝的な要素が影響することで、毛髪サイクルや頭部全体の状態に変化が表れます。
これからAGAの原因について詳しく解説していきます。
遺伝
遺伝はAGA発症の大きな要因の一つです。
AGAはDHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンが深く関与しており、「テストステロン」という男性ホルモンが5αリダクターゼという酵素と結合することで、DHTが生成されます。
DHTの分泌量が多い場合、毛髪の成長期が短縮され抜け毛や薄毛が進行します。
このDHTへの感受性や分泌量は遺伝しやすく、家族や親戚に薄毛の人が多い場合、自分もAGAになる可能性が高いです。
AGAのリスクを知ることが予防や早期対策の第一歩となります。
男性ホルモン
男性ホルモンのうち、とりわけDHT(ジヒドロテストステロン)がAGAに強く影響しています。
DHTは、テストステロンと5αリダクターゼという酵素が結合して生成される悪玉脱毛ホルモンです。
このDHTが毛髪の成長を司る毛包に作用し、成長期を短縮させてしまいます。
本来2~6年あるはずの成長期が数ヶ月に縮まることで、髪が十分に成長しきる前に抜けてしまうのです。
DHTは毛乳頭の受容体に結合し、髪の成長を抑制するため、薄毛や抜け毛、さらに生え際や頭頂部を中心とした脱毛症に大きく関与します。
男性ホルモンが影響するため、一般的に男性に多く見られるパターンです。
AGAは早めの治療が大切

AGAを改善するためには、悪玉脱毛ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)の活動を抑制する治療が有効とされています。
しかし毛母細胞が死滅してしまうと、いかにDHTの働きを抑制しても発毛効果は期待できません。
そのため、毛母細胞が活発に機能している段階で治療を始める必要があります。
進行パターンや症状に応じてクリニックでの診断や治療を受け、できるだけ早い段階で医師に相談することが将来的な髪全体の改善や予防に繋がります。
頭皮や発毛の状態を自己診断しつつ、違和感を感じたときは早めの受診を検討しましょう。
20代~30代での治療が効果的
20代~30代は男性ホルモンの分泌が最も活発であり、AGAが発症・進行しやすい時期です。
このタイミングで対策を始め、正常なヘアサイクルを維持し毛母細胞の寿命を延ばすことが、将来の髪の維持や頭部全体の美しさに大きく影響します。
若いうちからAGA治療薬の使用や生活習慣の改善、抜け毛予防を徹底することで、AGAの進行を抑えやすくなり、生え際や頭頂部での薄毛症状改善が期待できます。
早期対応がAGA対策では特に重要なポイントです。
AGAの治療方法

AGAにはさまざまな治療法が存在し、それぞれに特徴や期待できる効果があります。
ここでは、具体的な治療内容についてご紹介しますので、自分にあった方法を選ぶ参考にしてください。
飲み薬
AGAの飲み薬としてよく処方されるのが
- プロペシア(フィナステリド)
- ザガーロ(デュタステリド)
の2種類です。
フィナステリドは、5αリダクターゼの働きを阻害してDHTの生成を抑えることで、抜け毛や薄毛の進行を抑制します。
デュタステリドは、フィナステリドよりも広い範囲の5αリダクターゼに作用し、DHTによる毛髪への影響をより強く抑制できる特徴があります。
これらの内服薬は頭頂部や生え際のAGA症状を発症早期から改善につなげるため、医師の指導のもと継続的に服用することが必要です。
塗り薬
塗り薬ではミノキシジルがAGA治療で広く用いられています。
ミノキシジルは頭皮に直接塗布することで毛包の血流を改善し、毛母細胞の成長を促進します。
発毛や育毛のサイクルをサポートし、細くなった髪の毛や脱毛箇所に対して効果的です。
AGAの進行を遅らせたり、全体的な髪のボリュームを改善したい場合に効果があり、男性だけでなく女性の薄毛にも使用されることがあります。
毎日のケアで継続使用することがポイントです。
植毛
植毛は、薄毛が進行して毛髪がほとんど残っていない場合に有効な治療法です。
植毛の種類は、
- 自毛植毛
- 人工植毛
の2種類です。
自毛植毛は自分自身の頭皮組織を薄毛部分へ移植し、人工植毛は人工毛を移植します。
いずれも頭部全体の見た目の改善が期待できます。
自毛植毛では生え変わりや手入れの必要がなく、自然な髪の成長サイクルを再び得られます。
しかし、術後もフィナステリドやデュタステリドなどの薬剤でAGAの進行を抑制しなければ、移植した部分以外の髪が抜けてしまう可能性があるので注意が必要です。
植毛を検討されている場合は、専門クリニックや医師への相談で最適な治療方針を立てることが重要です。
メソセラピー
メソセラピーは、AGA治療に必要な有効成分を頭皮へ直接注入する施術です。
薬剤の成分が内服薬よりもダイレクトに頭皮に届くため、毛髪の成長や発毛効果を早い段階で実感しやすいとされています。
副作用のリスクが少ないのもメリットの一つです。
ただし、進行型のAGAの場合は内服治療の併用をしなければ、抜け毛の進行自体を止めることは難しい場合があります。
自分の症状やAGAの進行度合いに合わせた治療メニューを選ぶことが必要です。
まとめ
AGAのメカニズムや進行パターン、主な原因と治療法について解説しました。
AGAは男性ホルモンや遺伝、生活習慣などさまざまな要因が複雑に絡み合い進行しますが、適切な診断と対策を早めに開始することで改善や予防に繋げることができます。
生え際や頭頂部の抜け毛・薄毛、ヘアサイクルの乱れなどが気になる場合は、自分自身で症状をチェックすることも大切です。
気になる場合は一人で悩まず、薬剤師や医師、クリニックで相談してみることをおすすめします。
未来の自分の髪のために、一歩踏み出してみましょう。